部下とのコミュニケーションを求めすぎると部下は育たない?

以前、こちらのコラムでコミュニケーションの取り方について解説しました。

過去の内容は、テレワークで簡潔に報告し、未来の相談は対面でじっくりと、というのが有効なのですが、一般的に言われているコミュニケーションって過去のことが多いのではないかと思っています。

以前会社員をしていた時に感じたことですが

「なぜ報告しない!?」

と、過去の内容に関して指摘をしている場合が多い。
結局、過去の事象を報告するなんて報告方法を事前に認識していれば済む話ですよね。
それこそ、報告書というものを作ってしまってもいい。
私の場合は、個別のチャットを禁止にさせていたので、その物事が進む経緯すべてを、チームメンバーがいる場でチャットをしてもらったので、すでに報告すら不要な状態にしていました。

こんな記事が出ていました。

「デンマークが2年連続「国際競争力世界一」になった「驚異のマネジメント術」」

日本をはじめ、東洋人はとにかく細かく管理をしがち(マイクロマネジメント)。もっと部下を信じて任せ、失敗したときに一緒に考えよう、というのがデンマークでは普通なんだそうです。

失敗することも許容するというのが、特に日本ではあまりなじみがなく、失敗しないために色々対策をとったり、それこそ事前に逐次上司に報告をしたりします。結局、プロジェクトの進捗が遅れ、マネージャーの工数もとられます。

要するに効率が悪いのです。

デンマークの人たちが4時には退社しているにも関わらず、2年連続国際競争力第一位に選ばれるというところからも、我々はこういうマイクロマネジメントの工数が思ったより多いのではないかと感じるのです。

確かに事細かく監視され、ちょっとでもミスるといちいち指摘されてしまうと、やる気がそがれてしまいます。もちろん、やる気なんていうものは自身でコントロールしなければいけないものではありますが、それでもやはり人間なので、指摘されるより承認された方がモチベーションも上がるというものです。

日本人はとにかく褒めないなと思います。
チャレンジをして失敗してしまうより、何もしない代わりに問題も起きない方が結果的に評価されたりするのです。

これが、働き方改革がなかなか進まない要因の一つになっているのです。

新しいことにチャレンジして、失敗しながら改善する方が、結果的に進化していくのです。その覚悟を持って部下に任せ、自身が責任を持つという管理者が増えると、日本はもっともっと元気になるのではないかと思います。

実際、それで国際競争力が1位になっているのです。
自分の目の前で仕事をさせないとさぼるのではないか、という不安より、やり方も含めやらせてしまったほうが、部下もさぼりようがなくなるかもしれませんね。

「部下を細かく管理したがる」日本とは大違い…!デンマークが2年連続「国際競争力世界一」になった「驚異のマネジメント術」(針貝 有佳) @gendai_biz
午後4時頃帰宅が当たり前にも関わらず、2022年・2023年と2年連続で国際競争力第1位に選ばれた国・デンマーク。グローバルな舞台で存在感のある企業も数多く有する。前回記事「本当に「ちゃんと仕事をしているのか」…午後4時退社でも「国際競争力...