2025年の崖問題(いわゆる「2025年の崖」)とは、経済産業省から提示された言葉で、日本の経済や社会に大きな影響を与えるとされる課題です。この問題は主に、高齢化社会における生産年齢人口の急減と、それに伴う労働力不足や社会保障費の急増を指します。
経済産業省 DXレポート~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~
2025年の崖の背景
日本は急速に高齢化が進んでおり、総人口に占める65歳以上の高齢者の割合が年々増加しています。2025年には、戦後のベビーブーム世代(団塊の世代)が75歳以上となり、高齢化率はさらに高まります。
生産年齢人口の減少
生産年齢人口(15歳~64歳)の減少は、労働力不足を引き起こし、経済成長の足かせとなります。
社会保障費の増加
高齢化に伴い、医療費や介護費用が増加し、社会保障費が膨らんでいきます。
2025年の崖の影響と対応策
上記のように、労働力不足による生産性の低下や、社会保障費の増大による財政圧迫が懸念されています。
多くの経営者が、将来の成長、競争力強化のために、新たなデジタル技術を活用して新たなビジネス・モデルを創出・柔軟に改変するデジタル・トランスフォーメーション(=DX)の必要性について理解しているがいるものの、なかなか進まない要因は下記だと想定されています。
・ 既存システムが、事業部門ごとに構築されて、全社横断的なデータ活用ができなかったり、過剰なカスタマイズがなされているなどにより、複雑化・ブラックボックス化
・ 経営者がDXを望んでも、データ活用のために上記のような既存システムの問題を解決し、そのためには業務自体の見直しも求められる中(=経営改革そのもの)、現場サイドの抵抗も大きく、いかにこれを実行するかが課題となっている
この課題を克服できない場合、DXが実現できないのみでなく、2025年以降、最大12兆円/年(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性があると言われてます。これが「2025年の崖」問題なのです。
これらの問題を解決するためには下記の検討が急務です。
- 労働力の確保
- 女性や高齢者の労働参加を促進する。
- 外国人労働者の受け入れを拡大する。
- 働き方改革を進め、生産性を向上させる。
- 社会保障制度の見直し
- 持続可能な社会保障制度を構築するため、医療・介護サービスの効率化を図る。
- 公的年金制度の改革を行う。
私たちのサービスは、1の部分 「労働力の確保」です。
業務生産性を向上させ、必要に応じてITを活用し、少ない人数で最大のパフォーマンスを出すためのお手伝いをします。
ただ、多くの人たちが勘違いしているのですがITを活用すれば生産性が向上するというものではありません。
システムが部門ごとに構築されているので横断的なデータ活用ができないという問題が上にありますが、ある一点だけを改善しても効果はさほど大きくなりませんし、結果的には構造が複雑化し、それを解決するためによりコストがかかる可能性すらあります。
業務全体を見直し、必要な部分と不必要な部分を洗い出すことでフローの再構築を行い、そこからIT導入に進める必要があります。それは、ITシステム会社に任せることはできない部分です。
事業を拡大するため、また2025年の崖の問題を解決するため、私たちと一緒にDX化に取り組んでみませんか?